「念願のマイホームを建てる目処が立ったけど、分からないことだらけで不安」、そのような悩みを抱えている方は少なくありません。
今回はそのような悩みをお持ちの方のために、家を建てる流れと期間をご紹介します。
家を建てる前の準備としてご活用ください。

□家が完成するまでの流れとそれぞれにかかる期間とは？

家が完成するまでの一般的な流れは次の通りです。

・情報収集と予算決定
・土地探しと工務店やハウスメーカー選び
・工務店やハウスメーカーの決定とプランニング、住宅ローン仮審査申請
・工務店やハウスメーカーと本契約、住宅ローンの本審査申請
・着工から引き渡し

これらの流れは一般的なものであり、複雑な流れの注文住宅は順番が前後することもあります。
ここからそれぞれの工程にどの程度の期間が必要か目安として押さえていきます。

1．情報収集と予算決定

この段階では1〜3ヶ月を要します。
「どんな家にしたいか」を家族の間で話し合い、そこから予算を決めていきます。

家については外観や間取り、設備を考えます。
何も無い状態で具体的なイメージを固めることは難しいので、住宅パンフレットやインターネットから情報を得ます。
そこから家族の間で話し合って、好みのものを探していきましょう。
この段階で具体的な家のイメージが出来ていると、会社に依頼した後の打ち合わせがスムーズに進みます。
そのため、より詳しくイメージを固めることをおすすめします。

予算については毎月の支払い金額に無理のない範囲で決めていきましょう。
住宅ローンの借り入れ可能金額はインターネットでシミュレーションできるので活用してください。

2．土地探しと工務店やハウスメーカー探し

この段階では3〜12ヶ月を要します。
注文住宅のおける工務店やハウスメーカー探しはモデルハウスや住宅展示場、インターネットの情報から選ぶ方法が一般的です。

土地を探すのであれば、会社までの通勤時間や学校までの通学路、スーパーまでの行きやすさ、近くに公園はあるか、近くに十分な商業施設があるか、治安など生活する上で些細なことでも良いので家族の希望を書き出します。

3．工務店やハウスメーカーの決定とプランニング、住宅ローン仮審査申請

この段階では2〜3ヶ月を要します。
注文住宅を依頼する会社が決まれば、依頼会社と具体的な家のイメージからプランニングをしていきます。
このときに参考にしたい家の画像があれば、より依頼会社にイメージが伝わりやすくなります。

家のプランニングが終われば、仮見積もりから住宅ローンの仮審査を申し込みます。
住宅完成前の資金をつなぎ融資で補うことがありますが、つなぎ融資の利用条件には住宅ローンの仮審査が承認されていることが前提です。

4．工務店やハウスメーカーと本契約、住宅ローンの本審査申請

この段階では約1ヶ月を要します。
住宅ローンの仮審査が承認されると、依頼会社との工事請負契約に移ります。
この際に、契約金(工事代金の5％〜10％)と印紙代が必要になるので、ある程度現金を用意しておいてください。

工事請負契約が終わると住宅ローンの本審査申請です。
この際にも、登記料や契約印紙代がかかります。
住宅ローンの本審査にかかる期間は一般的に1週間程度ですが、年収と比べて借入金額が大きい場合や自営業の場合は1ヶ月近くかかることもあります。

5．着工から引き渡し

この段階では3〜6ヶ月を要します。
通常、工事が始まってから建物が完成するまでは4〜5ヶ月かかります。
その後、建物に不具合がないかを確認する竣工検査から引き渡しまでは10日〜14日程度かかります。
そして引き渡しから入居まではおよそ14日ほどかかるのです。

□まとめ

注文住宅の場合、建築方法や契約までの検討期間の違いによって差はありますが、8～15ヶ月かかるとされています。
依頼する会社や土地を決める期間が長くなってしまいがちなので、まずは住みたい家のイメージを決めてから検討すると、スムーズに進められます。
余裕を持ったスケジューリングで理想の住宅をつくりあげていきましょう。