雪下ろし不要!無落雪屋根の種類やメリット・デメリットについて紹介!
降雪地域で良く見かけるフラットな屋根は、雪下ろしの作業が不要な仕組みになっていることをご存知でしょうか。
そのような屋根のことを「無落雪屋根」と言います。
今回は、無落雪屋根の構造やメリット・デメリットについて紹介します。
無落雪屋根を検討する際には、今回ご紹介するデメリットを踏まえた上で検討しましょう。
□無落雪屋根とは?メリットについて!
無落雪屋根とは、雪を屋根から落とさない構造にすることで、自然に溶けて処理する屋根を指します。
屋根に積もった雪が層になり、外気の温度を遮断することで積もった雪を融雪できます。
屋根は本来、雪を滑らせて落とす役割であるのですが、逆に積ませるという方法を用いて、積雪量の多い地域では用いられています。
無落雪屋根には、「スノーダクト方式・フラットルーフ方式・勾配屋根方式」の3種類があります。
スノーダクト方式は、屋根に微小な傾斜をかけて、雪解け水や雨水を排出する方式です。
スノーダクト方式は、屋根中央にダクトをおき、中央に向けて勾配をつける方式です。
勾配屋根方式は、勾配のある屋根に雪止めをつける方式です。
ここからは、無落雪屋根のメリットについて紹介します。
*雪下ろしが不要
最大のメリットは雪下ろし不要で、労力や費用を抑えられる点です。
また、雪下ろしに伴う事故を防げます。
積もらせる構造をとることで、人力ではなく自然に雪が溶けます。
*落雪による事故の危険がなくなる
転落・落下の事故だけでなく、屋根に積もった雪が落ちて事故を起こす事例も多いです。
雪をとどめておく方法であるスノーダクト方式やフラットルーフ方式は事故防止につながります。
□無落雪屋根のデメリットや注意点について!
無落雪屋根は雪下ろしが不要な便利で画期的な屋根ですが、デメリットも存在します。
自宅への採用を検討されている方は注意点を押さえた上で検討しましょう。
1つ目は、建物にかかる負荷が大きくなることです。
雪の荷重により建物に負荷がかかり、歪みを生じ、ドアや窓が開きにくくなる場合があります。
2つ目は、雨漏りのリスクが高まることです。
無落雪屋根は排水が十分にできないと雨漏りの原因になります。
多くにスノーダクト方式はダクトが詰まることにより雨漏りするケースが多いため、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
□まとめ
今回は、無落雪屋根のメリット・デメリットについて紹介しました。
積雪が多い地域の住宅では、冬のリスクを考えた上で採用の検討をおすすめします。
最近では、フラットな屋根がモダンでスタイリッシュな印象を与えるとして、デザイン面でも注目されています。